🌻ひまわりのご挨拶 ー 種の季節がやってきました🌻

 

 

 

 

季節は少しずつ、夏の終わりへと向かっています。

朝晩の風がほんの少しだけ涼しくなり、空の色も心なしか高くなったように感じます。

 

そんな中、我が家の畑で咲いていたひまわりたちが、次々と頭を垂れ始めました。

あの、太陽に向かって誇らしげに咲いていた大きな花たちが、今は静かに、ゆっくりと頭を下げているのです。

 

まるで「ありがとうございました」と、こちらにご挨拶しているかのように。

 

このひまわりたちは、ただの観賞用ではなく、土壌改良のために植えたもの。

深くまで根を伸ばし、土をほぐし、微生物の活動を促すことで、畑の地力を高めてくれる、いわば自然の力を借りた農法のひとつです。

 

咲いている間は、通りすがりの人たちの目を楽しませ、

ミツバチや蝶たちにとっても大切な場所になっていました。

そして今、種の収穫のときを迎えています。

 

ひまわりの花が終わりに近づくと、中心部分が次第に膨らみ、種がびっしりと詰まってきます。

その重みで、自然と頭が垂れてくるのです。

それが、まるで感謝のようで、こちらも思わず「こちらこそありがとう」と声をかけたくなります。

 

今年は特に、雨のタイミングもよく、立派な種ができていそう。

収穫した種は天日により乾燥し秋の栽培用に少しとっておき、残りは鳥たちに分けたり、土に還したり。

 

役目を終えたひまわりたちは、枯れてもなお、土と命の循環の中で働き続けます。

花が終わったからといって、そこですべてが終わるわけではないのですね。

 

🌻 おわりに（追記）

 

ひまわりが、静かに頭を垂れて「ありがとう」と挨拶する姿を見ていると、

私もいつか、そんなふうに在りたいと思いました。

 

誰かに何かをしてあげたときも、

何かを成し遂げたときも、

言葉ではなく、ただその姿勢で感謝が伝わるような、

そんな人になれたらと願います。

 

咲いて、照らして、実らせて、

そして静かに頭を下げて次へ託す。

 

ひまわりは今日も、何も語らずに、大切なことを教えてくれました。